【カルチャー部】Pick Up Movie Vol.8『バンクシーを盗んだ男』

パレスチナの分離壁に描かれた数々のアート。
それは覆面アーティスト「バンクシー」による作品。
ストリートアートは保存されるべきなのか?それとも消されるべきものか?
バンクシーの行為は善なのか?悪なのか?
アートの挑発がもたらす光と闇に迫るドキュメンタリー。

『バンクシーを盗んだ男』
公開日/2018年9月1日(土)※名古屋地区

あらすじ

2007年、バンクシーはパレスチナとイスラエルを分断する高さ8m、全長450kmにも及ぶ超巨大な壁にグラフィティアートを描くプロジェクトを強行する。キリストの生まれた聖なる街ベツレヘムでクリスマスの観光活性に一躍買うべくバンクシーによって集められた1 4 人のアーティストたち。巨大な壁は一瞬にして彼らのキャンバスとなった。バンクシーは代表作である「フラワーボンバー」をはじめ6つの壁画を残す。

このニュースは世界的にも注目され、ベツレヘムには壁画を目当てに観光客が押し寄せた。しかし、プロジェクトの成功の裏では怒りを露わにする地元民が現れる。その原因はバンクシーが描いた「ロバと兵士」の壁画だ。パレスチナ人をロバとして描き貶められたと捉えた人々は壁画を切り取り、売り飛ばすことを決める。大手インターネットオークションサイト「eBay」に出品された「ロバと兵士」は世界を巡り、思わぬ波紋を呼ぶことになる。

「ストリートアートが刹那的なものであるなら、アーティストの意思通り作品が消えることを尊重すべきか?それとも後世のためにも保存していくべきなのだろうか?」

ooooosu!より

反権力的なメッセージをストリートで表現するアーティスト「バンクシー」のアート。
彼の行為に賛否両論はあるものの、バンクシーも含めアート作品というものに数千万~何十億といった値が付くこと自体、わたしからすると想像を絶します。

今回の作品では、ストリートアートは保存すべきなのか?消すべきなのか?
そしてバンクシーは善なのか?悪なのか?という議論が繰り広げられるが、結果的にメディアに報道されたり作品になったりとこの時点でバンクシーの勝ち!というのがわたしの勝手な見解です。
この先も様々な挑発を繰り返しては物議を醸すのだろう。

最後に、本作品のナレーションには、ロック界の伝説イギー・ポップが抜擢されています。ここも注目どころ!

映画データ
タイトル/バンクシーを盗んだ男
公式HP/http://banksy-movie.jp/
公開/9/1(土)よりセンチュリーシネマにて公開
監督/マルコ・プロゼルピオ
ナレーション/イギー・ポップ
原題/The Man Who Stole Banksy
配給/シンカ
© MARCO PROSERPIO 2017

CULTURE

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