『株式会社テイクアヘッジ』 代表取締役 酒井貴浩
―今回のTalk Relayは、前回の伊藤さんと高校時代からのお付き合い、株式会社テイクアヘッジの酒井さん! よろしくお願いします!
お願いします。
―酒井さんは、現在ジェラートショップ『ジョイア』の運営等を手がけるテイクアヘッジの代表を務めていますが、どういった経緯でこの会社を立ち上げたのですか?
そもそもの話をすると、大学生のころ、バイトをしていた飲食店での経験がキッカケです。私がバイトをしていたのはとあるダイニングバーだったんですが、調理も接客も、とにかくそこでの仕事が本当にたのしくて。「あ、この仕事って結構自分に合ってるかも」って感じたわけです。それで、大学を卒業してから一度も就職することなく、自分の店を持ちました。
―社会人経験ゼロの状態でいきなり独立とは、またすごいですね。どこにどういうお店を開いたんですか?
栄の住吉です。クラブiDのすぐ近くに。バイトのころの経験をいかし、ダイニングバーを経営したのですが、なかなか調子良かったですよ。最初のうちは(笑)。
―なんかそれ、含みを持たせた言い方ですね(笑)。
ま、いろいろありましてね。2年ほどでそのお店を辞めました。その後、やっぱり一度はサラリーマンとして社会を経験するのもありかなと思い、企業に就職したんです。派遣と保険、それぞれの関連企業で働くこと約5年。ふたたび私は独立しました。
―独立してから就職、そしてまた独立…という流れは一般的には少数派にあたりますよね。やっぱり社会を経験してから独立しとけば良かったな~って思うフシもありましたか?
いや、それはないですね。あれはあれで、良い経験でした。いきなり独立した経験があるからこそ、その後に勤めた派遣と保険の企業における日々のなかで、見えてくるものがあったと思います。
―なるほど、そのうえで再度独立! テイクアヘッジの誕生ですね。
はい、2012年の7月のことです。今はジェラートショップを営んでいますが、もともと当社は移動販売をメイン事業としていました。
―移動販売? どうしてその事業に取り組もうと考えたのですか?
いや、クルマ屋の知り合いがいましてね。その人から移動販売用のクルマを安く売ってあげるよって言われたのがはじまりです。
―そこに車があったから、ですか(笑)。
まあ、そうですね。もちろん、事業として可能性を感じたのはありますが、一番の大きなキッカケはそこかもしれません。人とのつながりからチャンスが派生することって、結構ありますからね。
―たしかに多いですよね、つながりがつながりを呼んで実を結ぶってことは。で、移動販売からジェラートショップへと事業を転化していったのは…?
2012年の12月です。野菜やクレープやスイーツなどの移動販売をしていたときも、業績はまずまずの状態でした。けど、仕入れて売るのではなく、自分でつくって売る方がビジネス的にありかなと考えるようになりまして。そんな折、またもや「店を出すなら、いい物件あるよ」って知り合いに(笑)。
―それが現在お店を構えているこの場所だった、ということですね(笑)。
はい。経営するならジェラートショップ、ということは決めていたので。
―なぜ、ジェラートショップだとこの場所(大須スケートリンクのすぐそば)が良かったのですか?
ちょっといやらしい理由になるかもしれませんが、客層がいいかなって(笑)。
―たしかに! スケートを習う子たちって、そういうイメージありますもんね。で、その親御さんも狙って、ということですか?
平たくいえば、そういうことです。ちょっと特別感のあるジェラートショップを目指しているので。
―でも、オープンしたのは12月ですよね? 冬にアイスの店を出すのって、なんだか不利な感じがするのですが…?
そんなことないですよ。コタツの中でアイスを食べるの、結構好きな人が多いじゃないですか。だから、オープンしたてのころは冬でも忙しかったです。
―へえ、おもしろいですね。そう言われるとわかる気がします。ところでな話ですが、なぜ酒井さんはジェラートショップをはじめようと思ったのですか?
飲食に携わるようになったころから思っていたんですが、人って、あまいものを食べているときの顔がとても幸せそうなんですよ。だから、どうせつくるなら、人が幸せになってくれるものがいいかなって。
―酒井さんもジェラートが好きなんですか? 前回の伊藤さんからの三つの質問のひとつに「やっぱりジェラートはいつも食べてるの?」ってのがありましたが?
もちろん、ジェラートは好きですよ。アイスクリームよりも乳脂肪率が低くてヘルシーだし、濃厚でボリューミィだし。伊藤さんからの質問の「いつも食べてるの?」に対する答えは「食べてるよ」です。毎日、味見しますからね(笑)。
―そりゃ食べないわけにはいきませんね(笑)。この流れで質問をもうひとつ。「願いを一つだけ叶えてやる」といわれたらどうする?
そんなの、叶えてもらうに決まっているじゃないですか(笑)。内容的には、南の島に別荘がほしいって願うかな。それで、仲間と一緒にのんびりしたいですね。
―そういうの、いいですね。じゃ、残りひとつの質問。「最近ハマッているものは何? 仕事以外で」。
フットサルです。しばらくご無沙汰だったんですが、最近再燃してきまして。地元の仲間たちとこの前もやってきたところです。今まさに筋肉痛地獄ですが(笑)。
―そんなときは、あまいもの…ジェラート食べて、疲れをとってください!
そうします。うちの店にもあるブラッドオレンジとか疲労回復にききますからね。
―ぼくも疲れたら食べに来ます(笑)。ということで、今回はありがとうございました!
ありがとうございました!
―未来のメダリストが「ジョイアのジェラートが私を支えてくれました」なんて言ってくる日を、ぼくらも心待ちにしています!
村上佳菜子ちゃんとか、たまに買いに来てくれますよ。