【カルチャー部】Pick Up Movie Vol.4『ザ・スクエア 思いやりの聖域』

第70回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞作。
各国の映画祭をも席巻中の本作は、観る人の心が試される社会派エンタテイメント。
美術館の展示作品を舞台に現代社会の問題と人間の本質に迫る傑作。

『ザ・スクエア 思いやりの聖域』

あらすじ

主人公であるクリスティアンは現代美術館のキュレーター。洗練されたファッションに身を包み、バツイチだが2人の愛すべき娘を持ち、そのキャリアは順風満帆のように見えた。彼は次の展覧会で「ザ・スクエア」という地面に正方形を描いた作品を展示すると発表する。その中では「すべての人が平等の権利を持ち、公平に扱われる」という「思いやりの聖域」をテーマにした参加型アートで、現代社会に蔓延るエゴイズムや貧富の格差に一石を投じる狙いがあった。ある日、携帯と財布を盗まれてしまったクリスティアンは、GPS機能を使って犯人の住むマンションを突き止めると、全戸に脅迫めいたビラを配って犯人を炙り出そうとする。その甲斐あって、数日経つと無事に盗まれた物は手元に戻ってきた。彼は深く安堵する。一方、やり手のPR会社は、お披露目間近の「ザ・スクエア」について、画期的なプロモーションを持ちかける。それは、作品のコンセプトと真逆のメッセージを流し、わざと炎上させて、情報を拡散させるという手法だった。その目論見は見事に成功するが、世間の怒りはクリスティアンの予想をはるかに超え、皮肉な事に「ザ・スクエア」は彼の社会的地位を脅かす存在となっていく……。
(公式サイトより)

ooooosu!より

なんとなくオシャレな感じの映画なのだろうと軽い気持ちで観てみたら、
思いのほかズシッと後に残る作品でした。

正義って何だろう?平等って何だろう?表現って何だろう?

現代社会に投げかけられるテーマはちょっと重めだったけど、
スマートかつ粘着性のある展開にケツ浮き状態であっという間の約2時間。

改めて自分の価値観と向き合うことができたような…。
ただ、モンキーマンの場面では息が詰まって逃げ出したくなったけど(笑)。

映画データ
タイトル/ザ・スクエア 思いやりの聖域
公式HP/http://www.transformer.co.jp/m/thesquare/

公開/2018年4月28日、伏見ミリオン座 ほか
原題/THE SQUARE
監督・脚本/リューベン・オストルンド
出演/クレス・バング、エリザベス・モス、ドミニク・ウェスト、テリー・ノタリー他
配給/トランスフォーマー
©2017 Plattform Produktion AB / ociété Parisienne de Production / Essential Filmproduktion GmbH / Coproduction Office ApS

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