2000日以上一緒に居るけど、飽きない存在。

『ANACT』の吉川さんと佐野さん

『ANACT』の吉川さんと佐野さん

―前回の若森さんとはどのようなご関係なんですか?

吉川(右):この店をはじめる前、僕は大須でショップスタッフをやっていて、若森さんとはその頃からの知り合いです。

佐野(左):自分もショップスタッフだったので、吉川とは違うつながりですが、当時から若森さんとは知り合いでした。だから、何年くらい前になるんだろ。正確には覚えてないけど。

ANACT3

―ちなみに吉川さんと佐野さんが知り合ったのは?

吉川(右):キッカケは同じアパレルで働く者同士だったから。それぞれの店がご近所さんだったので、お互いの存在は認知していました。けど、最初の頃は「あ、どーも」って挨拶するくらいで。

佐野(左):関係性が変わったのは、共通の知り合いのイベントに行ったとき。そこで話してみたら、同い年ということもあり、結構気が合って。

吉川(右):たしか24歳のときかな。

―お互いの第一印象って覚えてますか?

吉川(右):とにかく、すごい腰穿きだなと(笑)。当時の佐野は、間違いなく名古屋で最も低い腰穿きの男だったと思います。

佐野(左):あの腰穿きは中2のときに完成してたからね。僕から相方に対する第一印象は、すごい髪型だなと。いや、すごくはないけど、アフロの男。これにつきる。

吉川(右):アフロじゃないんだけどね。地毛だから。天パーの髪を伸ばしていただけだから。

ANACT5佐野―仲良くなってからは、よく遊んだりしていたんですか?

佐野(左):そうですね。週3ペースで飲みに行っていました。

吉川(右):彼女と会う時間よりも佐野といる時間の方が長かったからね。でも、あんなに飲みに行っていたけど、そんな金どこにあったんだろ? って今思うけど。

佐野(左):主に栄で飲んでからクラブに行くのが僕らのパターンで、話していたのは、だいたい女のことや、女のことや、女のこととか(笑)。

吉川(右):佐野はDJもやっていたし、すごくモテてましたね。俺なんてよく女子から相談されましたよ。で、その相談に乗ってあげて、その女子からドリンク1杯おごってもらったりしてました(笑)。

ANACT4吉川―そんな仲の良いお二人がBAR『ANACT』をはじめることになったきっかけは?

佐野(左):名古屋での生活が長く愛着のある街ですし、みなさんに居心地の良い場を提供したいと思いまして。お互い愛知県出身ではないんですけどね。

吉川(右):そうそう。僕は富山で、相方は滋賀出身。他県の二人が手を組んで名古屋で頑張ってますよ。

―はじめて3年目。実際どうですか?

吉川(右):長くもあり、短くもあり。そんな感じです。お客さんは男性の方が多いですね。一人で来てくださる方も結構いますよ。あと、近隣のショップで働く方とかも仕事帰りに寄ってくれたり。

佐野(左):僕と吉川の知り合いも結構な頻度で店に来てくれるんですけど、お互いのネットワークのジャンルが違うから、いろんな人と出会えて人脈が広がっていくのはこの仕事の魅力だと思う。何をするにせよ、つながりは大事ですからね。

―最近は二人で飲みに行くことは?

吉川(右):ないですね(笑)。いつも一緒にいるから。

佐野(左):俺は行きたいけどね(笑)。でも、店以外の時間があんまりない。

吉川(右):以前の佐野はむちゃくちゃ飲んでましたからね。テキーラ2本とか。でも、俺みたいに悪酔いするわけではなく、逆に真面目になっちゃう酔い方だからいいんだよね。

佐野(左):記憶は失ってるけどね(笑)。最近はおとなしいもんです。

吉川(右):同じく僕も。酔いすぎて鞄と靴をなくしてからは抑えるようにしている。あのときは本当に焦りましたね。酒を飲んでたと思ったら、気付いたら道端で、「あれ、鞄がない! しかも、なんで裸足?」って(笑)。

ANACT1―ではここらで、若森さんからの質問を! ひとつめ「お二人は本当に仲いいんですか?(笑)」

佐野(左):ご想像にお任せします(笑)。ただ僕らは、お互いを相方と呼び合っています。

吉川(右):出会ってからこれまで、通算2000日以上は一緒にいるけど、まだ飽きてはいません。

―続いてふたつめ「昨年末からお二人とも幸せそうですが、 女性客は減ってないですか?」

吉川(右):僕は彼女ができたので幸せです。

佐野(左):僕も、結婚したので、幸せです。もうすぐ子供が産まれますし。

吉川(右):それ、俺もうれしい。けど、寂しくもある。

佐野(左):女性客の数はそんなに変わってないよね? もともと男性客の方が多いから。

吉川(右):もっと増やしたいけどね。

―ではラストの質問!「今後のANACTの展望を教えてください」

吉川(右):もっとイベントを増やしたいですね。アート展示とか。あと、誕生会とかで気軽に使ってもらえるようにもしていきたい。

佐野(左):これからもこの店を二人が健康で長く続けられたら、俺はそれでいいかな。

吉川(右):そうだね。おじいちゃんになっても・・・ていうか、そんときは管理する側がいいけど(笑)。

ANACT2佐野(左):人間ドッグ、行っとくか。

お二人から澤田さんへの質問

          • Q.お店をやっていて一番面白かったことは?
          • Q. オススメのBARは?
          • Q.いつも優しいですけど、本当は恐いんですよね?

プロフィール

『ANACT』

吉川さん、佐野さん

お互いショップスタッフとして働いていたとき知り合う。共通の知り合いのイベントを通じて意気投合。週3ペースで飲み歩く日々を送る。そして2013年、栄にBAR『ANACT』を共同でオープン。二人とも1984年生まれ。