TALK RELAY 『株式会社クーグート』高橋さん

『株式会社クーグート』の高橋さん

―今月のトークリレーは『株式会社クーグート』代表取締役の高橋さんのご登場! よろしくお願いしまッス!!
どーも。

―前回の柿沼さんとはかなり永いお付き合いだそうですね??
ええ、彼とは高校生のころからのツレです。でも、私は2回目の高校2年の夏に辞めちゃいましたけどね。

『株式会社クーグート』 高橋佳介

―2回目!? ってことは、ビーバップ風にいうとダブリ…ってことスね。なんでまた辞めちゃったんです?
出席日数が足りなくてね。あと、ホントのところは自分がやりたいことが何かわからんくなっていたんです。

―寮生活で出席日数不足とは…。ひょっとして高橋さんって、実はかなり危険なお人なんですか?
いや全然(笑)。見ての通り、普通の人ですよ。

―たしかに。現在の外見はすごくいい人そうですね(笑)。ま、ともかく、高校をドロップアウトしてからどうしたんです?
どうってことはないのですが、とりあえず、地元のツレも高校を辞めることになったので、一緒に自衛隊にでも入ろうっかって。

―で、一緒に高校を辞めた者同士、一緒に自衛隊に入ったんですか?
いやそれがね、私はまだそのとき17歳で、年齢的に入れなかったんです。だから、まず先に18歳になっていたツレが自衛隊に入りまして…。

―そのあとを追いかけるようにして高橋さんも入隊した、と?
いや、私は入りませんでした。

―え?? どうゆうことスか?? 高橋さんが誘ったんスよね??
そうですよ。もちろんそのつもりでした。でも、私が18歳になるまでの間に、他の中退組メンバーと大検を取ることに決めちゃったので。

―中退組って(笑)。でも、先に入隊していたお友達は怒りませんでした?「一緒に自衛隊に行くって言ったじゃん!」って。
いや、彼は彼で(駐屯地のある)習志野での毎日が充実していたみたいだったので。

―そうすか。ならいいスけど。で、大検の方は?
無事に受かりましたよ。でも、結局大学には行きませんでしたけどね(笑)。

『株式会社クーグート』 高橋佳介―またもや行かないシリーズ!? せっかく大検を取ったのに、どうしてまた??
いや実は、大検を受けるまでの間、いろんなバイトをしてたんですが、その内のひとつにグラフィックデザイン会社があって、そこで没頭してました。主に地元の印刷会社の仕事を受けていた会社なんですけど、そこで未経験ながらもデザイナーの仕事を経験させてもらいました。で、当然そのときはペーペーだから簡単な仕事しか任せてもらえなくて、気付けばいつの間にか「もっとやりたい!」って思っている自分がいたんです。

―それが今現在、デザイン会社を営んでいる高橋さんの原点だったわけですね!
そうですね。現在までの流れをざっくりいうと、その会社で正社員として3年くらい勤めたのち、今池にある同じ業界のとある会社に転職。そこでの経験も大きかったですね。事業展開が違っていたこともあり、それまでの制作としての作業だけではなく、クライアントとの打ち合わせやオーディションの仕切りとか、いわゆるディレクター的な動きも必要とされたんですよ。あれもこれもといった感じで私のやりたいことが広がりました。

―そして独立、ということスよね?
ええ。26歳のときでした。最初のうちは会社としてではなく、『COUP(クー)』という屋号で、広告代理店の仕事をメインにこなしていました。事務所はそのころからこのビルです。

―となると、かれこれ20年間、ずっとここなんですね。大須に対して特別な想いとかお持ちなんスか?
う~ん。正直なところ、発足当時は自分が平針に住んでいたから鶴舞線一本で来れるし、この街にはコムロードがあったし…。それくらいでしたね、大須に事務所を構えた理由といえば。

―実に明快ですね。便利だったから、ですね! ところで『株式会社クーグート』が誕生したのはどのタイミングなんスか?
たしか、1995年だったかなぁ。「思わぬ大成功」とか「起死回生の一発」という意味の「coup(クー)」と「良い」とか「健康」とかいう意味の「gut(グート)」をくっつけた社名にしました。

―今現在クーグートさんといえば、基本である各種デザイン業のほかにも『サカエ経済新聞』や『大ナゴヤ大学』とかの運営にもガップリ四つですよね! あと、高橋さんご自身は大須案内人としても活動されていますし。
サカエ経済新聞にも大ナゴヤ大学にも、そして大須案内人にもいえることですが、縁があってこその結果なんですよね。ただ、もちろん知り合いを通じてや偶然によってつながりが生まれることですが、それに値するものを積み上げてきたからこそ、次の繋がりが待っている、と。

―なるほど、深いですね。高橋さんにとって仕事へのこだわりって何ですか?
こだわりというか、大切にしているのは「可視化されていないものを可視化すること」ですね。たとえば地図をデザインする場合、のどが渇いている人にとって有益な情報は水分を補給できる場所がわかることですよね? でも、単に給水ポイントのアイコンをうつだけじゃなくて、その人がどんな飲み物をほしがっているかまで配慮して、ここではジュース、ここではビール、という具合にどこで何を飲めるかまでわかるようにすることが大切だと私は思うんです。だから、どんな媒体にせよユーザーが必要とする情報を可視化することこそが、本当の意味でのデザインっていえるんじゃないですかね。

『株式会社クーグート』 高橋佳介―そうすね、勉強になります! あざっす!! ということで、ここらで柿沼さんからのクエスチョンを。ひとつめ「彼女はできましたか?(つくらない宣言してたけど)」
できたらいいですね(笑)。つくらない宣言? そんなのしてないですよ!

―そうなんスか!?(笑)では続いてふたつめ。「最近は床で寝ていませんか?」
床? ああ、事務所の床ってことね。はい、寝てますよ。2日に1回は寝てます。段ボールとかヨガマットを上手に使って、快適に寝てますよ。家には週末ぐらいしか帰ってません。

―過酷ですね! でも、尊敬します! では最後の質問。「黄色いベストはいつまで着るのですか?」
なくすまで着ます。

―黄色いベストって何のことですか?
10年以上前の話ですが、コメ兵で黄色いベストを見つけて買ったんですよ。別にもともとイエローが大好きだったわけじゃないんですが、いいなと思いまして。以来、毎年季節になると黄色のベストばかり着ているので、すっかり私のトレードマークみたいになっているようですね。ちなみに今のベストは2代目で、初代のベストをなくして憔悴していた私に、当社スタッフがプレゼントしてくれたものです。

―そのベスト姿、見たかったッス! ということで、今回のトークリレーはここまで! 高橋さん、ありがとうございました!!!

『株式会社クーグート』 高橋佳介

高橋さんから石原さんへの質問
Q. おみやげカンパニーはどうなっているんですか?
Q. 大須商店街連盟の理事になってみて、どうですか?
Q. 年収はいくらですか?

プロフィール
『株式会社クーグート』
高橋佳介
広告全般の企画立案・制作をメイン事業とする『株式会社クーグート』の代表取締役。サカエ経済新聞・大ナゴヤ大学の運営に携わる。土日祝日は大須観光をサポートする大須案内人としても活動中。岡崎市出身。