『Zouma』小林 広和さん

TALK RELAY 『Zouma』小林 広和さん

『Zouma』小林 広和さん

―今回のTalk Relayはヘアサロン『Zouma』の小林さん!!!
よろしくお願いします。

―そもそも、なぜ小林さんは美容師になろうと思ったんですか?
高校時代の話になるんですけど、そのころ僕はよく自分で髪を切っていましてね。もちろん何も学んでいない状態なわけですから、たびたび失敗していたわけです。で、そうなるたびに地元の兵庫の田舎にある、ちょっとがんばっている店に直してもらいに行っていたんですよ。そこにいたオネーチャンがいい人で、店に行くたびに業界についての話を色々と聞かせてくれて…。

027―それがキッカケとなり、この道を歩むようになった、というわけスね?
ええ。高校を出てから迷うことなく、僕は大阪にある美容の専門学校に進みました。そこでウチ(Zouma)の社長である柏木と出会うことになるのですが、入学当初はそんなに仲の良い関係ではなく、むしろ悪いくらいで(笑)。

―何かあったんスか?
男の嫉妬…とでも言いましょうか。そのころ僕が付き合っていた彼女のことを、柏木も気に入っていたみたいなんですよ。ま、僕とその彼女が別れたことで、彼との距離は自然と縮まっていったんですが(笑)。それ以来、毎朝、原チャを飛ばして僕が柏木の部屋に行って彼を蹴飛ばして起こす。そういう濃密な関係になったわけです。

―恋敵から転じてマブダチになった、ちゅーことスね!で、専門を卒業してからの話ですが、小林さんはどこの店に就職したんスか?
京都にある美容院です。ふらっと立ち寄ったときに面接をしてもらい、そのまま採用が確定しちゃいまして(笑)。ただ、とてもしっかりとした大型店だったのですが、自分的に面白みを感じることができなかったので、10ヶ月ほど働いて辞めちゃいましたけど。

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―そうなんスか。ここでいう、小林さんにとっての「面白み」って何だったんスか?
わかりやすくいうなら「美容師像」ですね。当時のあの店には、キラキラ感のある美容師がいなかったので。
―小林さんにとっての「理想の美容師像」って、どんなイメージだったスか?
たとえばですけど、先の尖った蛇柄のブーツを履き、テンガロンハットをかぶって…。

―そんなコテコテな人、意外といなくないスか??(笑)
いや、それがいたんですよ!京都の三条大橋に!僕のイメージ像を画に描いたような人物が!

―まじスか!?
マジです(笑)。話をだいぶ省略しますけど、その蛇柄ブーツ&テンガロンハットの人は業界内では有名なヘアサロンの経営者で、あれこれあった結果、僕はこのマスターが出す新店のオープニングスタッフとして働くことになりました。
―おおお、これは、なかなかの話の割愛っぷりですね!!!
きちんと話すと長くなりますからね(笑)。で、その店で3年間ほど修業したのち、マスターに太鼓判をもらった僕は、東京へと進出を図ることに。25歳の時でした。

―いざ、東京へ!
ええ、東京へ!行こうとしたんですが、この頃すでに柏木がアメ村で店を出していて、僕に「2ヶ月だけ手伝って」と頼んできたわけです。そして、気付けば8年以上の月日が流れてしまい、僕は今、ここにいます(笑)。

031―それは、結果的に「騙された」ということスか?(笑)
近いものがありますね(笑)。っていうのは冗談で、彼には感謝していますよ。事実、僕は「すべてのお客様のオーダーに応え、お客様と一緒につくりあげる」をコンセプトとする、ウチが経営するすべての店舗に誇りを持っていますから。ま、大阪や名古屋とか、あちこち動き回るのは大変ですけどね(笑)。でも、それ以上に毎日はやりがいであふれています。

―いいスね、そういうの!大須の『Zouma』にはどのくらいのペースで来るんスか?
月に1~2日くらいです。個人的に、大須という街は好きですよ。大阪の日本橋とアメ村と天神橋をゴチャ混ぜにしたようなテイストが。大須に来たときは、キャプテン(WATER7の小島さんのこと)の店には必ず顔を出すようにしています。

―そうなんスね!ではここらで、そのキャプテンからお預かりした質問を!ひとつめ「奥様との出会いは?」
大阪の店で働いていたときのお客さんです。ずっと仲の良い友達だったんですけど、いつの間にか付き合っていて(笑)。昨年の4月に結婚しました。プロポーズの言葉は、ストレートに「結婚するか」って。クリスマスの夜でした(照)。

―なんか、ちょっと、トレンディー入ってるじゃないスか!!!くのくの~!!!はい、ではふたつめの質問。「美容室に縁が無い私ですが、小林さんならどう派手にしてくれますか?」
キャプテンの場合は・・・・ポスカでお絵かきします。もちろん、ワンピースの海賊旗をガッツリと!!あえてハサミは置かせていただきます(笑)。

―ハードッスね!!小島さんのそのスタイル、見てみたい気もします!ではラストの質問。「そろそろ独立ですか?」
それはないですね(笑)。正直、何度か考えたことはありますよ。でも、今の環境が僕は気に入っているので。ずっとフィールドプレーヤーでいたいですからね。なので、オーナーとしてすべてを見渡し、店を動かしていくのは僕の理想ではないので。将来の夢?田舎でのんびりと美容室を営むこと、ですね。自分がパンクするまでは、このまま頑張りますけど(笑)。

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次は『EXTRA ISSUE』の川崎さんへ!

小林さんから川崎さんへの質問
Q. 釣りにかなりハマってるそうですが、どれぐらい費やしてるんですか?
Q. お酒好きなカズアキさん、さぞかしおもしろい失敗談があるはず?
Q. ぶっちゃけ独立とか考えたりするんですか?

プロフィール
『Zouma』
小林広和
1981年生まれ、兵庫県出身。高校卒業後、大阪の美容専門学校に通う。京都のヘアサロンで修業を積んだのち、学生時代の親友・柏木氏の誘いで大阪『TRICK MONSTER』の一員に。現在は大阪・名古屋・新店舗広島の現場を仕切るポジションとして活躍中。