Talk Relay『NAGOYA CREAM SODA』 J.Jさん

『NAGOYA CREAM SODA』のJ.Jさん

―今回は『NAGOYA CREAM SODA』のJ.Jさん!!! よろしくお願いします!!! ってことで早速。J.JさんがROCKに目覚めたのはいつ頃からですか?
興味を持ちはじめたのは小学生の頃。CAROLとかDeep Purpleに衝撃を受けましてね。それで自分でもやりたくなって、実家の新聞屋の手伝いをしてお金を貯めてドラムを買い、地元の先輩や同級生と一緒にバンドを組みました。たしか小学6年だったかな。

―小6でバンドを結成されるとは、かなり早熟ですね!! ひょっとしてその当時から、着こなし的にもこのスタイルで走りはじめたんですか??
いや、そうでもないですよ。バンドをやっていたとはいえ、そこまで本気ではなかったので(笑)。ほんと、高校生まではよくいるロックファッションを勘違いしている少年でした。こういうスタイルに本格的に目覚めたのは、東京の大学に通いだしてからです。

100―え?? J.Jさんって、東京の大学に行っていたんですね!!
ええ、厳密には神奈川の大学ですけど(笑)。

―ま、神奈川は東京みたいなもんですからね(笑)。さておき、大学でROCKに目覚めたということですが、一体なにがあったんスか???
運命の出会い、とでもいいましょうか…。同級生に「ヨシマサ」って奴がいたんですよ。熊本の出身の彼は、当時日本のROCKシーンに旋風を巻き起こしていた「めんたいロック」の魂がバリバリでね。そんな彼との出会いによって、それまで眠っていた私の本性が爆発してしまったのです。

―すごい影響力ですね!! そのヨシマサというお方は!!
そうですね(笑)。出会って早々に意気投合した私たちは、偶然にも同じアパートに住んでいたこともあり、ほとんど毎日一緒に過ごしていました。バンドを結成して音楽活動にも取り組み、休みの日になれば好きな格好をして原宿をぶらつく、という最高に充実した日々を送りました。今思えば、日本の景気も良く、次々と新しいものが世の中に現れてきたあの80年代は、特別な時代だったと思います。

―その後、どのような流れで、ショップ経営をする運びとなったのですか?
大学を卒業してから、いろんな縁があって、原宿の某ショップで働くことになったのがキッカケです。その店は、BOØWYやX JAPAN、BUCK-TICKやLUNA SEAなど、日本のROCKシーンの第一線で活躍するバンドの御用達でもあり、かなりの影響力を持つ店でした。そこでしばらく店長として務めたあと、地元の岐阜に戻り、「JIMMY’S DREAM」をオープンしました。28歳のときです。

―なるほど。それにしても日本の最前線である「原宿」と「岐阜」、同じROCK系のショップを営むにしても、事情が大きく違ったのでは??
たしかに、当時は東京と岐阜とのあいだには、いろんな文化が到着するのに結構なタイムラグがありましたからね。でも、東海エリアにはウチみたいなスタイルの店がほとんどなかったので、開店当初から反響は良かったですよ。あの頃はWEBが普及していない時代でしたが、噂を聞きつけて他県から足を運んでくれるお客さんもたくさんいました。

―クチコミで他の県からも客を集めるとは…。当時から半端ない存在価値のあるショップさんだったんスね!!! その後、今から11年前に大須で「NAGOYA CREAM SODA」を開店されましたが、この街での反応はいかがでしたか?
良かったですよ、タイミング的にも。ラバーソールなどのアイテムを取り入れたROCKテイストなコーディネートが注目されていた時期でもありましたし。このスタイルが好きな人はもちろん、ちょっと興味のある人まで、幅広い層のお客さんが店に来てくれました。ちょっと最近は静かな感じですが(笑)。

108―今現在、僕らの中には「ROCKといえばクリームソーダ!!」ってイメージが定着しているのですが、これから先、どのようなショップ展開を構想されていますか?
常に意識しているのは「変わらないために、変わり続ける」ということ。ROCKをコンセプトとする私の店にも、大いに当てはまるセオリーだと考えています。あくまでもROCKというテーマからブレることなく、時代の流れと共に変化していくニーズをくみ取り、このスタイルを貫き通していきたいですね。

―スタイルといえば、J.Jさんのボディラインは相変わらず絞られていていますね!
ウチはタイトなアイテムの多い店だからね。店に立つ者がスマートじゃなきゃ、ちょっとあれだから(笑)。なので、普段からプチ筋トレで鍛えています。あと、ビールは1日1本まで!?(笑)

113―その徹底ぶり、見習いたいッス!! ってことで、ここらで前回の不破さんからお預かりした3つの質問を! ひとつめ「四六時中リーゼントなのですか?」
はい、寝るとき以外は(笑)。休みの日もリーゼントです。30年くらいこの髪型なので、10分もあればセットできます(笑)。時々「カツラじゃね?」と疑われることもありますが、バリバリの地毛です! あと、白髪も生えてこないので、染めてもいません!

―頭髪自体もROCKッスね! 続きましてふたつめの質問「 昔、どのくらい悪かったのですか?(笑) 武勇伝を教えてください」
ぜんぜん悪くなかったですよ(笑)。学生時代はヤンキーでもなかったし、もともと群がるのが嫌いな性格なので。武勇伝もゼロですね。ケンカもしたことありません。っていうか売られたことも、囲まれたりしたこともありません。高校時代、ツレから「おまえ狙われとるぞ」って言われたことがありましたが、誰も何もしてこなかった(笑)。

―それはおそらく、J.Jさんから醸し出される何かしらがあったからである、とボクは思います!!! では3つめの質問「今後のロカビリー業界はどうなっていくんでしょうか?」
現在、業界的に氷河期…とまではいかないけど結構ヤバめですが、今後、自分たちがするべきなのは、次の世代につなげるためにも、このスタイルを守り続けること。最近の巷ではROCKの定義が変化しているようですが、私はROCKの本質を見失うことなく、変わらずやっていきたいですね。

―さすがッス!!! では、追加でボクらからも質問させてもらいまッス!!!「J.Jさんにとって『ROCK』とは何ですか?」
生き様です。ちょっとカッコ良ぎますかね(笑)

―追加の質問ふたつめ「好きなROCKバンドは?」
アジカンとか? うそうそ、聴いたことない(笑)。う~ん、その質問、結構難しいね。強いて挙げるならBLACK CATSやMAGIC、MODSやSex Pistolsとかですね。ほかにもたくさん好きなバンドありますけど。AKB? 嫌いじゃないですよ(笑)。エンターテインメントとして素晴らしいと思います。

―なんか答えにくいこと訊いてスミマセン!!! 今回はありがとうございました!!!


『NAGOYA CREAM SODA』  J.J次は『SWORD OF REBEL』の彫ぎんさんへ!

J.Jさんから彫ぎんさんへの質問
Q.彫ぎんから見る、これからの日本TATTOO業界の展開は?
Q. 超多忙の中、作品に対する集中力を保つ秘訣は?
Q. 座右の銘は?

プロフィール
『NAGOYA CREAM SODA』
J.J
岐阜出身。大学時代、親友の影響で眠っていたROCK魂が爆発。現在、大須の「NAGOYA CREAM SODA」の店長、岐阜の「JIMMY’S DREAM」のオーナーを務める。東海エリアのROCKシーンにおける象徴的存在のひとり。