『甘藍』 代表 古謝英樹

ー当サイト「ooooosu! 」をご覧になった事はありますか?

あります! ガンガン見てますよ。スナップの後ろに僕が写っている時もありましたからね! その時はみんなから連絡もらいましたもん。なんか変な人が写っていたよって(笑)。なので、ガンガン「ooooosu! 」さんは見てますよ!

ーありがとうございます! 山内さんから3つの質問をもらいました。ひとつ目「珍しい苗字だけど、出身は?」

苗 字からもお分かりの通り、沖縄です。本島と宮古島に家があって、主に宮古島の方で暮らしていました。その住んでいた所が、沖縄でもイケイケな人が多い地域 で(笑)、おっさんでもキレると怖いんですよ(笑)。宮古島のマイク・タイソンっていうおっさんもいて、暴走族にもケンカを売ったりする。そんな面白い おっさんもいました(笑)。今でも、向こうにいる友達とは年に何回かは向こうで飲んだりしています。でも、みんなしこたま飲むんですよ。4人でビール1 ケース、泡盛3升とか平気で飲むんです。僕もお酒はある程度強い自信があったんですけど、なかなか敵わない。その時に聞いたんですけど、沖縄を紹介するテ レビ番組の影響で、向こうに泥棒が増えたみたいです。よく鍵をせずに出掛けるって紹介されるじゃないですか!?、それがあまりにも知れ渡っちゃったみたい で、泥棒が増えたんですよ。せっかくの沖縄の文化やのんびりとした空気が壊されているのは残念ですよね。古謝という苗字は向こうでは当たり前です! でも、名古屋だと何度も聞き返される(笑)。

ーそうなんですね。では、古謝さんの経歴を教えて下さい。

僕 の簡単なヒストリーからで良いですか!? 生まれは先ほどもお話した通り沖縄です。で、小学校6年生の時に親の仕事の影響で名古屋に来て、それからずっと大須です。なので、大須歴長いですよ〜。そ の後、高校卒業してから服屋さんで働いたり、普通のサラリーマンを経て、今の店に至ります。今の店とは昔から仲良くさせてもらっていて、お客さんとしても 来ていたんです。そうこうしたら、この店にヘッドハンティングされて入ったんですよ。

ーヘッドハンティングはどんな理由で?

当 時のオーナーに僕の人脈が欲しいと言われたんです(笑)。僕の面白い交友関係、幅広い年齢層と繋がりがあるっていう事が、魅力に見えたんだと思います。人 脈は大切だな〜ってつくづく思いますよね。というのも、僕が中学3年生の時に伯父さんから「人生は人脈だ」と言われたのがきっかけで、いろんな人と友達や 知り合いになろうと思ったんです。実家も自営業で人との繋がりが大切ですし、何にしろ人との繋がりがなければ、何も成り立たない。そうやって、いろんな方 々とお知り合いになれた結果が今の自分であり、お店だと思っています。でも、なんにせよこの見た目なので(笑)、向こうから寄ってくる事はないですよ (笑)。だからと言って、面白キャラだけだと、バカにされて終わりになってしまうので、自分を知ってもらうのは難しいです(笑)。

ーどういったお知り合い多くて、どんな方々がいらっしゃいますか?

結 構、幅広いですよ。大須の方なら大体知っているし、名古屋以外も例えば、フジロックを開催しているSMASHの日高さん、あとは政治家の方とか。名古屋だ けに留まらず、本当にジャンルを問わず、いろんな人とお知り合いになってます。それもひとつの輪がいろんな違う輪と重なっている様に、知らない人がいる集 まりでもフットワーク軽く、どんどん顔を出しています。パーティーでも野外イベントでも、どんどん。そういったおかげで、思わぬ人と知り合いになれたり、 仲良くさせて頂いたりしています。

ーなるほど、勉強になります。では、先ほど服屋やサラリーマンもやられたとありましたが、それはどの時期に?

は い、18歳から5年間ですね。大須に2店舗出していたお店で、本社は大阪にあったので、一時期だけ大阪と大須を行ったり来たりしていました。サラリーマン は高級注文住宅の設計会社で、そこの営業です。4年ほどやってました。その後に今の店の『甘藍』。なので『甘藍』は7、8年になりますね。

ー時を経て、今はお店の代表としてやってらっしゃる訳ですよね。

そうですね、今は代表としてやっています。というのも入る時に、最終的にはこの店を譲ってもらう、引き継ぐっていうお約束をさせて頂いていて。それで引き継いだのが3年くらい前からです。いや〜意外に続くもんですね〜3年も(笑)。

ー古謝さんが代表になって、自分の店として何か変えられた事は?

い や、何も変えていないし、変えない様にしています。でも、お客さんの中には、僕色に変わったっておっしゃる方もいますね。僕自身は変えたつもりは無いんで すけど。自然と変わったと感じるのは、訪れるお客さんの年齢層が変わりましたね、若くなりました。あと、女性も増えたかな。メニューは昔から常に変更して いるので、具体的に何かが変わったからっていう事ではないと思います。思うのは、仲良くさせてもらっている子達が、他の子を呼んで・来て、呼んで・来てっ ていう広まり方をしているんじゃないかな。それに、「あの店良いよ〜」って友達に言ってくれるお客さんもいたり…無敵の宣伝媒体・口コミってやつですかね (笑)。あとは、飲食店の人達が休みの日に来てくれたりします。プロに愛されるっていうのは嬉しいですね。

ー口コミ強し! ですね。では、紹介して頂いた『CLAMPNODE』の山内さんとのつながりはどのようにして?

あ そこにファニチャーを作って卸してる子が僕の学生時代の同級生で、偶然工事をしている時に通り掛かったんですよ。で、お互いに「あれっ!? 」ってなったのを機に、ケンさん(山内さん)とも仲良くさせてもらっています。それからのつながりです。あの方、一見する大分恐く感じますけど(笑)、凄 く良い人で面白いですよ。

ーその山内さんから、ふたつ目の質問です。「過去の武勇伝やエピソードを聞かせて!」

武 勇伝ですか〜(笑)。言って良いラインと言って良くないラインがありますけどね(笑)。いや、でも、武勇伝と呼べるモノがあるかな〜。昔ヤンキーだったと かではないですけど、僕が通っていた中学が悪いところとして有名だったので、いろんな出来事はありましたけどね。僕自身は、そんなに悪い人ではないので (笑)。学んだ学校が、鉄格子の付いた窓だったり、2階から人が落ちたりっていう日常を経験したくらいです(笑)。それでも高校は普通に公立の学校に進学 しましたし、…なんて言えば良いのかな、ズル賢く、要領の良い少年だったんだと思います(笑)。…う〜ん、武勇伝か〜ちょっと違うかも知れないですけど、 よく人助けや人命救助の場面に遭遇するんですよ。それも結構シリアスな場面に遭遇したりしてます。通り魔や痴漢に合った女の子を助けたりって事もよくあり ますし。あとは、交通事故の現場にもよく遭遇するんです。以前、僕の腕の中で息を引き取った方もいました。それは、抱きかかえて助けようとしたんですけ ど、救急車が間に合わなくて、そのまま…みたいな。そうなんです、人命救助の数は多いですよ。あとは○○○の現場にも遭遇しましたよ。その時なんて……止 めますか、詳細は(笑)。うん、いろんな場面に遭遇してます(笑)!

ー凄い体験ですね〜(笑)。大須歴が長い古謝さんから見た大須の改善点ってありますか?

そ うですね〜大須歴が長いので、いろいろとありますが、まずは夜の商店街。凄く暗いじゃないですか? あれをどうにかしてもらいたいですよね。明るく電灯を灯すとか、防犯上の対策をもっとしてもらいたいです。防犯カメラもありますけど、明るくないと意味が 無いですよ。そうすれば女性も安心して歩ける様になるし、夜営業しているお店にも、もっと人が集まると思うんですよね。そもそも大須に住んでいる人も安心 だと思うし。あとは『OSU301』にBEAMSを入れよう(笑)。他にはユニクロとか(笑)、まぁ、例えばですけど。

ー間違いなく防犯も大切ですね。他にはどうですか?

もっ と若い人が商売しやすい環境を作るべきですよ。大須で商売を始めるにあたって、賃貸料や支度金を安く、簡単に始められるシステムを作るべきだと思います。 凄いバイブスを持った若者がいても、始められない現状…、もちろん、古くからやっている老舗も大切です。でも、よく聞くんですよ、「物件探してるんですけ ど、なかなか良いのがありません」っていう話。だから、そこは改善すべき点ですよね。でも、僕自身、商店街や古くからいる方々と仲良くさせてもらっていま す。大須で仲の良い方々っていうと、年配の方のが多いかも知れない。だからこそ、そこに若い人が入ってきても良いと思うし。あとは、本物志向のお店がもっ と元気になると、文化的にも良いと思いますね。ヴィンテージや良質な古着を売っている良いお店が、大須にはあるんですから。

ーそうですね。では、山内さんからみっつ目の質問です。経歴は先ほど聞いたので、個人の夢も追加して「『甘藍』までの経歴や店・個人の夢は? 」

個 人の夢もお店の夢も一緒ですね。基本的に自分のスタイルが“楽しい”をモットーにしているので、「行けば誰か仲の良い人がいる」、『甘藍』は、そんな大人 のたまり場にしたいです。自然と人が集まる様なお店。僕自身は、そうですね〜50歳になったら禿げたいですね(笑)。ハゲが似合ういぶし銀の大人になりた いです。コレは真剣です。

ーなるほど(笑)。店を増やしたいという思いはないですか?

お店を増やすのも ちょっとは考えているんですけど、「同じ形態で良いのか? どんなスタイルでやるのか? 」っていうのをすごく考えます。今のお店が何でも屋なので、次はどういうものが良いのかを思案している最中ですね。例えば、やたら屋根の低いバーとか、そ こでの店員は“ほふく前進”みたいな(笑)。一軒くらいそんなお店があっても良いんじゃないかな〜。あとは、バックパッカー専用の宿泊施設兼バーみたい な。一泊1000円とか、日本も意外と海外からバックパッカー来ているので、結構良いんじゃないかなって思います。ゆくゆくはそんな事を実現させたいです ね。

ーぜひ実現して下さい! では、もっと近い目標や必ず実現してくれる面白い事を教えて下さい!

そう ですね、お店で300人くらい集めて音楽イベントをやりたいですね。みんなで楽しめるイベントをやりたい。最近思うんですよ。昔、僕らがクラブやディスコ に行き始めた頃のホールでは、ジャンルを問わず、様々な音楽が流れる状態だったんです。今では「今日はレゲエ、明日はハウス」の様に、ジャンル毎に客層も 違う。DJの人気具合や知名度によって行く行かないを決める若者もいますよね。そうじゃなくて、もっといろんな人で溢れるべきですよ。だから、昔の様な ゴールデンな時代を再現したいな〜って思います。今でも予定が合えば、1週間に5日でも6日でもクラブに行くほど、音楽好きですから。いろんな音楽系の知 り合いと話を詰めていて、どういう形でやろうかと考えています。実現させますよ。いろんなクラブや飲食店が合同でイベントを開催する…そんなイベントを名 古屋でもやりたい。僕は楽しい事を提供する側、プレゼンターなので!