僕は、ウキウキ通りに憧れた世代。
『LOOM』の澤田さん
―今回のTalk Relayのゲストは『LOOM』の澤田さん! よろしくお願いします! では早速ですが、澤田さんがアパレル業界に進んだ経緯について教えてください!
もともとファッションが好きだったから。それが一番の理由です。最初はモテたくて(笑)。小5のときに目覚めました。ちょうど“エアマックス狩り”が問題になっていた頃で、その社会現象は当時子供だった自分にはかなり刺激的で、「いったい世間で何が起こっているんだ?」ってドキドキしたものです(笑)。
中1のとき、はじめて栄に来たときは衝撃を受けましたね。だって、この街にはリアルなストリートがあったんですよ。当時は特にウキウキ通りがヤバくて、正直怖かったんだけど、そのスリルがまた魅力的で。もちろん、カツアゲされたこともあります。「おまえ調子に乗った格好しとるなあ」っていう理屈で所持金すべてを没収されました(笑)。でも、また次の週とかウキウキ通りに来ちゃうんですけどね。大人しい感じの服を着て(笑)。今振り返ってみると、僕はファッションとそれに関するカルチャーが本当に好きだったんでしょうね。
ファッションを「純粋に好きなもの」から「仕事」として意識しはじめたのは21歳くらいのとき。色んな方々との貴重な出会いがあって、自分もこの業界に進みたいと考えるようになりました。実際にアパレル業界で働きだしたのは25のとき。レディースブランドのメーカーでした。その会社で経験を積み、市場について学んだ後、30歳で独立しました。
―澤田さんが『LOOM』をオープンしてから約1年4カ月、率直な現在の感想を聞かせてください。
やっぱり面白いですね、ファッションは。名古屋のストリートシーンは、僕の学生時代と比べると穏やかになりつつありますが、僕はこの特有のカルチャーを大切にしていきたいと考えています。今うちの店があるのは、青春時代に憧れた“ウキウキ通り”という自分にとって特別な場所。ここで仕事をやれていること自体、とてもありがたいことです。これからも『LOOM』という店を通じて、ストリートという根っこは大事にしつつ、できるだけ幅広い層の人たちに向けて、等身大のスタイルを提案していきたいですね。また、僕自身「BAKUBITE」というオリジナルブランドを手掛けているのですが、実際に仕事として携わってみて感じたのは、この業界で大切なのは「人」だということ。店頭での接客だけではなく、実はアパレルの裏側というか源流の部分には、デザイナーや製作現場の人まで、すごくたくさんの人たちが絡んでモノづくりに取り組んでいます。こういう人間臭いところも、僕は結構好きなので、もっと伝えていければなと。
―熱いコメントありがとうございます! ではここらで前回の吉川さんと佐野さんからの質問! ひとつめ「お店をやっていて一番面白かったことは?」
とある常連さんから「好きな子とデートするから勝負服を選んで!」って頼まれたときのエピソードは、面白かったというか、だいぶ印象強く残っています。そのお客さんに似合うスタイルであることを前提に、デートするのはどんなタイプの女の子なのかあれこれとリサーチして、僕なりに出した答えの全身コーデを提案した結果、ふたりは付き合うことになったようで。うれしかったですね。なので、好きなことの最初のデートとか、失敗できない場面に着ていく服を見つけたいときは気軽に相談してください。その恋、きっと結んでみせますから(笑)。
―さすがモテたいがゆえファッションに目覚めた男、頼りになるひと言ですね! 続いてふたつめ「オススメのBARは?」
そんなの『ANACT』に決まってるじゃないですか(笑)。吉川と佐野と僕は同い年で、かなりの仲良しです。彼らの店には仕事が終わってから多いときで週に3~4回は通っています。ちなみに、吉川と知り合ったのは専門での新歓コンパで、当時から彼は目立つやつでした(笑)。佐野は、とにかく不器用だけどいいやつで、よく休みとか一緒にブラついています。ちなみにANACTのイチ押しは“ボブのオススメ料理”です。基本的に日替わりなんですけど、某有名店の某有名メニューを彷彿とさせる○○○○の日は当たりです(笑)。
―その料理、すごく気になります! ではラスト「いつも優しいですけど、本当は恐いんですよね?」
全然怖くないですよ。たしかに、尖ってた時代もありますが、今は至って平和な男です。イラッとすることは通常ほとんどありません。飲みの席だとごく稀にそうなるみたいですが、自分としてはそんときは無意識なので、僕は何ひとつ悪くないと思います(笑)。でもこのまえ、とある飲食店に行ったとき、満席で順番を待っていたんですが、レジ付近の席のグループの女子が待ちの客がいることに気づいて「もう出よっか」と仲間に話したところ、そのうちのひとりが「ええ? 別に出なくていいっしょ」って返していたときはメラッときたかな。聞こえなきゃいいんですけどね。
プロフィール
『LOOM』
澤田さん
小5のころからファッションが大好きで、名古屋のストリートシーンを肌で感じるため栄に通う日々を送る。その後アパレル業界に飛び込み、2014年に独立、等身大のスタイルを提案するショップ『LOOM』を構える。豊田市出身。
Q. スタッフさんを沢山雇っていて尊敬してます!て、事はぶっちゃけ儲かってますよね?
Q. 奥さんとお子さんとお幸せそうですが、家庭を持つってやっぱり良いもんですか?
Q. OM’sヘアーの今後の展望をお聞かせ下さい!