約２年前からです。

ずっと飲食系の仕事をしてきました。それで自分の店をいつか持ちたいなと考えていて。

僕の地元なんですよ。子供の頃からよくこのあたりで遊んでいて、商店街には同級生や先輩後輩が今もたくさんいて、縁もゆかりもある街なので大須にしました。

まあ、そうですね（笑）。自分がおいしいと思うワインと料理を楽しんでいただくこと、それがこの店のコンセプトです。

はい。正直、かなりミーハーな理由から入りましたけどね。なんだかワインってかっこいいなと思って飲みはじめましたから（笑）。でも実際にいろんな種類のワインに触れていくうちに、その味はもちろん、ワインならではの奥行きのある世界に魅力を感じるようになりました。ワインって同じ品種のブドウを使用したものでも、産地ごとに味がまったく違えば、つくられた年代によってもそれは異なりますからね。ほんと、知るほどに好きになっていくし、ハマってしまうと終わりのない飲み物だと思います。昨年ソムリエの試験も合格しました。

あ、一般的にそう言われていますけど、必ずしも赤が肉で白は魚にベストマッチというわけじゃありませんよ。それぞれの料理との相性もありますし、食材の色に合わせて赤か白かを選んでみても結構しっくりくる場合もあります。

もう一歩踏み込んで、ワインの味わいを予想しながら楽しんでもらえるよう、ワインのラインナップだけでなく、料理も生地やソースからつくるなどしてこだわっています。開店当初は少なかったメニューも、自分で閃いたり常連さんからリクエストされたりして徐々に増えていき、最近は様になってきたかなと。

「ヤンソンさんの誘惑／780円」と「ラザニア／900円」です。

スウェーデンの伝統的な家庭料理で、わかりやすくいうとジャガイモとアンチョビのクリームグラタンです。昔、菜食主義のヤンソンという人が我慢できずに食べてしまったことに由来してこの名がついたとか。これをうちの店で出すキッカケになったのも実はとあるお客さんからのリクエストで、じゃあつくってみましょうかと軽い気持ちでやってみたところ、今ではラザニアと同じくらい看板メニューになっちゃいました（笑）。

やっぱり立ち上げの頃は大変でしたね。いつか自分の店を持ちたいと思ってはいましたが、漠然と抱いていた目標のようなイメージを具体的に実現していくことは、想像以上にパワーが必要で困難も多々ありました。店を出して２年、今でも大変なことはありますが、お客さんから「おいしい」「ありがとう」という言葉をいただけると日頃の苦労なんて吹き飛びます。自分の店を持つことで得た一番の収穫？たくさんの方々との貴重な出会いですね。

飛び込みで店に来てくださったんですよ。昼間から飲んでいるし、身なりはしっかりしているし、今だから言いますけど最初は「この人、普通の人じゃないな」と思いましたからね（笑）。とにかくセレブな印象でした。

僕は料理の専門学校を出てから飲食業界に入りました。フレンチ、イタリアン、パティシエ、カフェ、バーといろんな店で働いてきました。ただ、自分の中で大きかったと思えるのは、東京のフランス料理店とケーキ屋で働いた経験です。あの時期に身につけた知識や技術は今のベースになっていると思います。ちなみに、うちの店にあるメニューのほとんどが自分の独学です。

店を持ってからは全然コースには出ていなくて、たまに商店街のゴルフコンペとかに参加するぐらいです。僕のスコアは100を切るぐらいなので、毎日のようにゴルフに行っていそうな長谷川さんには及びません（笑）。でも是非今度、一緒に行ってみたいですね。お誘いお待ちしています！

これのことですか？栄の某ショップで買いました。よく酔っぱらうとメガネをなくしたり、メガネをかけたまま寝てしまったり、朝起きたらメガネが折れていたりすることがあります（笑）。現状、持っているのは修理中１本を含めて計３本です。

温暖な地域で生産されたワインは、味がふっくらしていて渋さも控えめなものが多く、普段あまり飲まない人でもわかりやすいと思います。たとえばアルゼンチンとかチリとか南米系のものとか。気が向いたら家の近くで購入してみてください。それでもしワインのことが好きになった、ワインと料理を楽しみたい、という人には大須の『WINE CAFE LUCE』という店がおすすめです（笑）。