美容師だから…をなくしたい。
『OM’s』大井さん
―よろしくお願いします! 大井さんは現在、大須4丁目でヘアサロン『OM’s』を経営されていますが、そもそもな話、美容師になろうと思ったきっかけと今までの経歴を教えてください。
僕が美容師という仕事に興味を抱いたのは高1のとき。当時さまざまなメディアで取り上げられていた「カリスマ美容師」に憧れて、自分もこの道でチャレンジしてみようと決意しました。そして高校を出てから美容の専門学校に進んで卒業後、20歳のときに原宿のヘアサロンで僕は美容師としての第一歩を踏み出したのです。が、一年ほどで負けて帰ってきちゃいましたけどね(笑)。仕事はキツいし給料は安いしで、ほんと、生活できないレベルだったので。名古屋に戻ってきてからは、矢場町のヘアサロンに勤めて、そこで7年間働きました。その後、フリーの美容師として2年ほど活動し、2014年3月に念願だった自分の店『OM’s』をオープンした、というのが僕のこれまでの流れです。
―実際に自分の店を持ってみて、いかがですか?
楽しいですよ。今現在もそうですが、開業するための準備段階から楽しかったです。フリーの美容師として動きながら時間を見つけては物件を探したり、この場所が見つかってからは内装を自分たちの手でつくったり。店を出してからも、僕は何かしていないと落ち着かない性格なので、休みの日にも店に来て仕事しちゃいますからね。もう、仕事は趣味みたいなものです。でも、やり過ぎないよう気をつけていますが(笑)。ふと振り返ってみると、27歳のときから今までの期間はダッシュでした。フリーになって、結婚をして、店を出して、子供が生まれて…。いろんなことがギュッと詰まった4年間でしたね。
―ひとりの美容師からヘアサロンのオーナーという立場に変わった今、心掛けていることはありますか?
美容師「だから」をなくしたいですね。僕が駆け出しの頃の同業界は、カリスマブームでもてはやされていたこともあり、店も人も、とにかく増えすぎていました。その結果「美容師は劣悪な環境のもと働かなければならない」というイメージが定着してしまい、この業界を目指す人もあの頃と比べると非常に少なくなりました。自分の店を持つオーナーとして僕が心掛けているのは、そういう「美容師だから…」というネガティブを消し去ることです。従業員のみんなにずっと安心して働いてもらえるよう、株式にしたり、福利厚生面を整えたり、週休二日制にしたり。美容師という仕事は、たしかに大変な面もありますが、お客様を笑顔にすることができる、本当に素敵な仕事なんです。だからこそ、心地よく働ける環境をつくることが、自分の使命だと思っています。
―熱い言葉ありがとうございます! 美容師にとってもお客様にとっても最高なヘアサロン、最高ですね! ではここらで澤田さんから預かった質問を! ひとつめ「スタッフさんを沢山雇っていて尊敬してます!て、事はぶっちゃけ儲かってますよね?」
スタッフみんなが食べていけるくらいは儲かっています。けど、必死ですよ(笑)。できるだけいい店にできるよう、周りに気づかれないようにコソ勉してますから(笑)。
―続いてふたつめ!「奥さんとお子さんとお幸せそうですが、家庭を持つってやっぱり良いもんですか?」
良いもんですよ。独身の頃と結婚してからを比べたら、とにかく安心感が違いますからね。家に帰ればホッとするし、奥さんという絶対的な仲間も居るし、子供には癒されるし。もう、良いことだらけですよ。
―ではラストの質問!「OM’sの今後の展望をお聞かせ下さい!」
ほどよくのんびりとしたこのスタイルで、まだまだ突き進んでいきます。新店舗などの業務展開も視野に入れていますが、それはその時が来たらということで。自分ひとりだけが先走りしないよう気をつけて、足並みをみんなでそろえながら頑張っていきたいですね。
プロフィール
『OM’s』
大井繁広さん
カリスマ美容師に憧れてこの道を目指す。東京、名古屋のヘアサロンで経験を積んだ後、フリーの美容師として活動。そして2014年3月、念願だった自身の店『OM’s』を大須4丁目にオープン。静岡出身。
Q. 竹内さんとLOOMの澤田さんの関係性はとても理想的です。どうやって知り合い、どうやって関係性を築いたのですか?
Q. 最近すごくお忙しそうですが、LINKAの今後の展望や方向性をお聞かせ下さい!
Q. LINKAメンバーも、そろそろ身を固めるんですか?