土井沙織
今回のTalk Relayのゲストは新栄にあるカフェダイナー『THE BISHOP』の清田さん!
清田 一聡
よろしくお願いします。
土井沙織
こちらこそよろしくお願いします。THE BISHOPといえば、食べログとかでも評価の高いハンバーガーの名店!いきなりで恐縮ですが、名物のBISHOP BURGERをひとつお願いしてもいいですか?
清田 一聡
もちろん!では、ちょっと待ってくださいね。…(数分後)…はい、お待たせしました!
土井沙織
うわ、おいしそう!早速いただきます。ガブ…もぐもぐ…おいしい!今まで食べたハンバーガーの中で一番です!
清田 一聡
ありがとうございます。ちなみにどういうところがおいしいですか?
土井沙織
ええと、食レポ的なのは苦手なのですが、に、肉汁がね!ドバドバしてるじゃないですか?あと、ペースト状のタマゴが入ってたりして…。
清田 一聡
それはマスタードソースです(笑)。
土井沙織
…すみません。でも、とにかくおいしいです!
清田 一聡
ありがとうございます。僕にとってはそのひと言が一番うれしいです。
土井沙織
あ、それって、森さんから清田さんへの3つの質問のひとつに「仕事で一番『幸せだ』と感じる瞬間は?」という質問があるのですが…。
清田 一聡
そうなんですか?じゃあその答えはやっぱり、お客様から「おいしかったよ」という言葉をいただけたときが一番幸せだと感じる瞬間です。基本的にキッチンを一人で回しているので何かと苦労はありますが、お客様に喜んでいただければ日頃の疲れなんて吹き飛びますからね。
土井沙織
清田さんにとってはお客様の笑顔が最高の栄養剤なんですね!でも、キッチンを一人の状態で切り盛りするのって大変じゃないですか?
清田 一聡
はい(笑)。営業時間は10時から21時までなのですが、仕込みとかその他もろもろの仕事もあるので、朝8時頃から24時過ぎまでは店に居ますからね。なかなかハードです(笑)。でも、好きでこの仕事をやっているので。効率だけを考えれば手を抜ける部分もあるのですが、僕にはそれができません。「従業員を増やした方がいいんじゃない?」と言われることもありますが、今のところこれで何とかできているので。
土井沙織
そうなんですね。でも、THE BISHOPさんではランチタイムに10分チャレンジ(※オーダーしてから10分以内にメニューが提供されなければ無料!)があるじゃないですか?あれって一人で大丈夫なんですか?
清田 一聡
今まで3回くらい失敗しました(笑)。同時に注文されるとキツイところがありますが、お客様の期待に応えられるよう頑張ってこのサービスは続けていきたいですけどね。
土井沙織
今度、友達たくさん連れて一斉に10分チャレンジさせてもらいます(笑)。
清田 一聡
いや、それはやめてください(笑)。
土井沙織
ところで、森さんからの質問のひとつでもあるのですが、そもそも清田さんはどうして「飲食店をはじめよう」と思ったのですか?
清田 一聡
20歳のとき、東桜にあるライブハウス「jazz inn LOVELY」でバイトを経験したのがキッカケです。そのライブハウスは、有名アーティストが来店する日には満員状態になり、狭いキッチンで尋常じゃないスピードで調理をしなければなりませんでした。猛烈に忙しいときもある職場でしたが、普段は自分の好きな音楽を聞きながら働くことができたし、周りの人たちとの関係も素晴らしかったし。いろいろな縁やタイミングが重なって、この道に進むことにしました。栄にあるイタリアンバー『やまびこ』が僕の持った最初の店です。森さんとは、3年くらい前、あの店にお客様として来てくださったときからの知り合いです。
土井沙織
そうなんですね!新栄にあるこちらのTHE BISHOPをオープンされたのは?
清田 一聡
昨年の7月です。遊んでもらえるというか、ラフな感覚で使ってもらえるような、新しいカタチのダイナーであることがTHE BISHOPのコンセプトです。
土井沙織
たしかに、なんだか長居したくなっちゃいます。空間の心地良さにプラスして、THE BISHOPといえば手間暇かけた自家製具材をふんだんに使用したメニューも魅力!特に先ほどいただいたハンバーガーは想像以上のおいしさでした。ここだけの話、あのハンバーガーの秘密って何ですか?
清田 一聡
秘密というか(笑)、イメージはハンバーグを挟んだハンバーガーで、3つの部位の肉を配合するなどしてパティをつくっています。一番のこだわりは…バランスですね。
土井沙織
なんだか奥が深そうですね!では、そろそろあれなので、ここらで森さんからお預かりしているあとひとつの質問を!「これからの名古屋の食のシーンをどのように盛り上げたいですか?」
清田 一聡
僕は、もっと名古屋オリジナルの店があってもいいと思います。たとえば、料理だけに特化しているのではなく、独自のスタイルを確立した店とか。これまでは特産品や歴史的背景ありきの味が各地域の食として一般的にとらえられてきましたが、それはそれとして、他の切り口から挑んでみるのもいいのかなと。どんな業界も同じですが、新しいことに取り組んだ場合、必ず賛否両論が生じます。でも、それって面白いじゃないですか。僕はそういった角度から、名古屋の食のシーンを盛り上げるべく、自分にできることに取り組んでいきたいですね。具体的にひとつあげるならサンドイッチ。可能性は十分あると思いますよ。